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卵形のオデコを造るはなし

 
     
 

 きれいに形の整ったオデコはとても魅力的です。横から見て滑らかな曲線を描いているオデコは奥行きの深い顔立ちを作り、明るくアクティブな印象を周囲に与えます。松田聖子さんが良い例ですね。テレビで観る彼女のオデコはとてもきれいな卵形をしています。額がぺたーっと平面的だとどうしても垢抜けしないお顔に見えてしまいます。きれいなオデコは美人の条件なのです。

 このオデコの形は生まれつきの頭蓋骨の形でもっぱら決まってしまいます。成長とともにあまり変わることもありません。額の形を確実に変えるには、骨切り術により骨の形を根本的に作り変えるか、あるいは人工的な異物を皮下に埋め込む手術が必要です。この場合にはもちろん、万が一、顔のX線や頭のCTを撮ることになった場合に、骨の形の変化や異物の存在が画像にはっきりと写ってしまいます。

 そこまでの本格的な手術を受けなくてもきれいなオデコを造る方法があります。一つは脂肪注入。自分の身体の余分な脂肪のある部位から吸引し、それを額に注入します。自分の身体の一部を採取するものですから、異物反応の心配がありません。もちろん注入直後は凸凹がありますが、その後時間をかけて次第に馴染み平滑になっていきます。ただ、局所に定着するためには適切な栄養供給が必要なため、長期的な仕上がりの予測が難しいという欠点があります。

 もう一つはヒアルロン酸を注入する方法です。ヒアルロン酸は元々体内にある物質なため、アレルギー反応はまずありません。先端の丸いマイクロカニューラという細い針を使えば、出血したり神経を痛めたりすることもありません。ポイントとなる箇所に丁寧に注入し、指先で滑らかに伸ばしていきます。ヒアルロン酸製剤にはJuvedermなどの親水性のものと、Volumaという親油性のものがあります。前者は比較的柔らかくて形を作り易いのですが、注入後に水の吸収により少し膨らんでしまい施術後時間が経ち少し形が変わってしまうこと、効果の持続時間が半年から1年と短いことが難点です。この点、親油性のVolumaだと施術直後の形がそのまま仕上げとなること、吸収されにくいため平均して2年ほども効果の続くことが大きなメリットです。

 きれいなオデコ美人になること、今ではそう難しくはありませんよ。

 

 

 

 

 

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