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ストレッチ運動のススメ

 
     
 

 身体の老化はもちろん自然の摂理ですが、その進み具合は長年にわたるストレスの蓄積に大きく影響されます。骨格や筋肉に好ましくない負担が続くと、その形と働きに加齢の変化を生じてきます。例えば背骨。楽だからといって猫背の姿勢を続けていると背骨を作る椎体と椎間板の形が変化し、不可逆的な歪みとなります。ヘルニアや手足のしびれを起こし易くなります。お年寄りの腰の曲がりもこれが原因です。背筋がすっと伸びていると若々しく見えるばかりでなく、胸を張ると周囲に自信を感じさせます。

 最近、肩こりや腰痛を起こし易くなった。これも姿勢や運動不足が原因のことが少なくありません。姿勢が悪いと重い頭を支えるために頚と肩の筋肉に常に負担がかかります。これが慢性の肩こりを引き起こします。頭部に広がる僧帽筋にこりが及ぶと、締め付けられるような感じの筋緊張性頭痛を生じます。長時間同じ姿勢をしていた後の痛み、例えば長距離運転後の腰痛、これも多くは筋肉のこりが原因です。筋肉と関節が凝り固まっているのです。このような時、皆さんはどうしてますか。安静にして痛みが良くなるまでできるだけ動かないにする、これは必ずしも正しくありません。急性期を過ぎると逆に痛む筋肉少しずつ伸ばしてやる、すなわちストレッチ運動これが有効です。最初はちょっと痛みを感じますが、やがて痛みが和らいでくるのを実感します。

 人間ドックを受けると、生活指導欄に定期的に運動することなどとよく記載されます。これは有酸素運動をして心肺機能を鍛えることと合わせて、無酸素運動により筋肉を鍛えることの2つの意味があります。筋力アップが肩こりや腰痛の予防に繋がります。でも筋肉トレーニングと合わせて、ぜひ筋肉を伸ばす運動を取り入れてください。繰り返す使用により凝り固まった筋肉をリセットしてくれます。よくリフレッシュのためにマッサージを受けますが、これは筋肉のストレッチ運動をしているのです。

 子供の頃、朝早く起こされて眠い眼をこすりながら近くの公園や学校でラジオ体操をしました。実はこのラジオ体操は全身の筋肉のストレッチ運動です。普段使わない筋肉もリセットしてくれます。慢性のこりに悩まされている方、これを習慣にしてみると意外と効くかもしれませんよ。

 

 

 

 

 

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