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手の若返りのはなし

 
     
 

 手の甲は顔や首と合わせて加齢変化を起こしやすい部位です。シミがあったり、痩せてシワの目立つ手は年齢を強く感じさせます。長年にわたる水仕事などの酷使からくる皮膚のダメージばかりでなく、ここでも紫外線が悪い影響を与えています。昼間の外出時には手袋でもしない限り、手も多くの紫外線を浴びています。手甲の皮膚は顔よりは丈夫ですが、それでも紫外線によりシミができたり、コラーゲンやエラスチンが破壊されシワが増えたりという加齢変化が進みます。

 手甲のシミも顔と同じようにIPLやレーザーで治療できます。照射強度に注意が必要ですが、治療後数日して黒いカサブタのようなものができ、その後一週間程度で自然に脱落します。多くの場合は1回の治療で有効ですが、複数回の治療が必要なこともあります。火傷の痕などの炎症後性色素沈着と似ていますが、ダーマスコピーを用いて観察するとシミの深さなどから鑑別できます。炎症後性色素沈着は放置することが最良の治療であることは顔と同じです。

 手のシワの治療も顔と同様です。少し時間はかかりますが、小ジワにはPRP(多血小板血漿)療法がお勧めです。自分の血液から抽出したPRP成分を細い針で注入します。増殖因子が働いてコラーゲンなどの正常皮膚の構成成分の産生が刺激され、数ヶ月を経て自然な形で手肌の張りが戻ってきます。そんなには待てないという方にはフィラーがお勧めです。タルミともなるとPRP療法単独で満足する効果を得るのは難しいでしょう。比較的柔らかいタイプのヒアルロン酸を皮下に注入し周囲に滑らかに広げると、施術直後から皮膚の張りが変わります。新しいヒアルロン酸製品には麻酔の薬が入っていますので、施術後の不快感もあまりありません。PRP療法はお肌を引き締めるイメージ、ヒアルロン酸は痩せによる皮膚のタルミを奥から引き延ばすイメージです。

 白く透明で張りがありシワのない手はそれだけで気品を感じさせます。比較的容易な治療法でそれを取り戻すことができるのです。

 

 

 

 

 

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