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  眼の周りの若返り:魔法の薬ボトックス  
     
 

 眼の周りには多くの筋があり、喜怒哀楽に伴う表情にこれらの筋の作用が関係しています。鏡を覗き込むだけではあまり目立たないかも知れませんが、ふとしたきっかけで思わぬシワができて、周囲の人に年齢を感じさせてしまいます。若い頃は皮膚に弾力があるので、あまりシワはできません。加齢とともに皮膚のタルミが生じ、表情に伴うシワが目立ってきます。

 まずは眉間の縦ジワ。眼をしかめた時に縦に走る深いシワです。皺眉筋の過収縮が関係しています。これにはボトックスがよく効きます。この筋が耳側にどこまで伸びているかには個人差があり、それを見極めて適量のボトックスを注射します。眼瞼挙筋の麻痺による眼瞼下垂を起こさないように適切な部位を選ぶのは施術者の腕の見せ所です。慢性の頭痛があると眉をしかめるのを繰り返すことで、皮膚にパーマネントな深いシワが刻まれてしまいます。こうなるとボトックスでは不十分で、代わりにヒアルロン酸が必要です。

 次は両目の間の横に走るシワ。眉間の中央を上下に走る鼻根筋によりでき、皮膚のタルミのある人にできやすいシワです。ボトックスの少量を中央部に注射すると簡単にこの横ジワを消すことができます。

 目尻のシワは外眼角部から放射状に広がり、カラスの足跡のように見え、笑いジワとも呼ばれます。眼輪筋の過収縮によるもので、ボトックスで劇的に改善します。ただ、ボトックスは眼の真下の小ジワには適しません。ここに注射すると眼を下から支えている眼輪筋の力が弱まり、眼が外に飛び出てしまいます。この部位の小ジワは、ボリューマなどを奥に注入し外に持ち上げて皮膚を伸ばす方法か、皮膚自体を引き締めるPRP療法が良い適応です。

 ボットクスにより目尻の高さを調整することもできます。眼の外上方の眼輪筋にボトックスを注射するとその麻痺により目尻が上に挙ります。一方、それよりやや上方に射つと今度は前額筋が麻痺することで目尻が下がります。この方法により、目尻が挙がったきりっとした目元にしたり、目尻の下がった穏やかな表情にしたりすることができるのです。さらにその応用として、眉毛の弓の張り具合を微妙に変えることもできます。

 眼は口ほどに物を言うという通り、人は目元の変化を使ってその気持ちを周りに伝えます。それを長年酷使することで、加齢によりどうしても目元に歪みがでてきます。簡単な処置でその時計の針を戻すことができるのです。

 

 

 

 

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