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  眼の下の小ジワとPRP再生療法  
     
 

 最近、眼の下の細かい小ジワが気になりませんか。眼や口の回りの小ジワは思った以上に年齢を感じさせるものです。

 この眼の下の小ジワの第一の原因は、やはり加齢に伴うコラーゲンやヒアルロン酸など皮膚の張りをつかさどる成分の減少です。それには長期にわたる紫外線の暴露などが関係しています。もう一つは、加齢に伴う皮下脂肪の減少によるボリュームの減少とそれによる皮膚の弛みです。

 実はこの眼の下の小ジワの治療はなかなか容易ではありません。他の部位のシワには優れた効果を発揮するボトックスもこの部位には好ましくありません。眼球を下から支えている眼の下の眼輪筋を麻痺させると眼球が下方に飛び出してしまいます。小ジワの治療の一つは皮下に何らかの物質を注入し、皮膚を持ち上げ伸展させる方法です。自分の他の部位から採取した脂肪を注入する脂肪注入はこの方法にあたりますが、注入が均等に行われないと凸凹な不自然な仕上がりになる、注入した脂肪が定着するかどうかに個人差があるなどの欠点があります。薄い柔らかいヒアルロン酸を注入する方法もありますが、この部位の皮膚が非常に薄いため、注入したヒアルロン酸が表から透けて見えるチンダル現象を起こし、不自然な見かけとなってしまうことがあります。

 皮膚の張りを司るコラーゲンなどの産生を刺激する方法もあります。身体の部分痩せの目的で広く行なわれているカーボメッドを巧く応用すると、その物理的な刺激により次第に小ジワが目立たなくなってきます。ただし明らかな改善を期待するには治療を繰り返さなければなりません。

 最近注目されているのは自己血を利用するPRP皮膚再生療法です。PRPとはPlatelet rich plasma(多血小板血漿)のことで、PRP皮膚再生治療とは自分自身の血液に含まれる血小板という成分を利用して皮膚の若返りを図るアンチエイジング療法です。スイスのRegenlab社で開発された特別なキットを用いて、自分の血液から高濃度血小板血漿を抽出します。本来は出血を止めたり壊れた血管や細胞を治す働きのあるこの血小板には成長因子と呼ばれる若返りのための成分が多く含まれており、PRP療法によりこの成長因子が皮内に放出されると、コラーゲンやヒアルロン酸生産の増加、毛細血管新生などが促され、お肌の若返りがもたらされます。眼の周りの小ジワなどのシワや弛みのほか、にきび跡の改善にも有効です。脂肪注入と違いとても自然に仕上がります。自分の血液を使うので感染症やアレルギーなどの心配もありません。

 PRP療法も広い意味での再生治療にあたります。アンチエイジングの領域でもこれからいろいろと画期的な治療法がでてきそうですね。

 

 

 

 

 

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