Kobayashi Clinic kobayashi Clinic
home aboutus services news contactus member
    allow コラムメインページへ
  毛穴のトラブル  
     
 

 毛穴はその名の通り、体毛が出てくる皮膚の小さな穴です。その奥にある皮脂腺で作られた皮脂を表皮に運び、皮膚を潤します。この穴に開口している汗腺もあり、体温を調節する働きをしています。毛穴の壁も角質層に覆われていますが、表皮の角質層と比べてその厚さが薄いためにバリア機能が弱く、外からいろいろな物質が侵入しやすい造りになっています。例えば、異物に皮膚が負けてしまう接触性皮膚炎という湿疹が毛穴から始まったり、毛穴への細菌の感染により毛嚢炎を起こしてしまいます。

 美容医学という立場から、毛穴のトラブルは大きく2つに分かれます。一つは毛穴がつまりやすい状態で、その代表がニキビや吹き出物です。ニキビは角質の代謝の乱れや皮脂の過分泌により毛穴が詰まり、いわゆる白ニキビや黒ニキビができることから始まります。適切なローションを使って日頃から毛穴のお掃除を心掛ける、毛穴のつまりを起こしにくい化粧品を使うなどが大切です。

 毛穴のお掃除を手伝う治療の一つがマイクロダーマアブイレーションです。微細な微粒子を皮膚に吹き付ける方法、ダイヤモンドヘッドを用いて皮膚の表面を削り取る方法の2つのタイプがあります。角質を除去すると同時に陰圧を加えることで毛穴の汚れもきれいにしてくれます。ニキビを起こしやすいお肌の方に定期的なケアがお勧めです。

 もう一つのトラブルは、毛穴が開いてしまうこと。生まれつき毛穴の目立つ肌質の人もいる一方、若い頃はすべすべしたお肌だったとしても加齢とともに次第に毛穴が目立つようになってしまいます。歳とともに皮脂腺が縮んでくること、体内の水分量が減ること、体温が低下することも関係しますが、最大の原因は皮膚のコラーゲンが減少し、お肌の緊張が緩んでしまうことです。

 毛穴を引き締めるための治療の一つは、お肌の奥に特殊な電気刺激を与えてコラーゲンを甦らせる方法です。フォトフェイシャルに付属したスキンタイトニング、サーマクールなどがこれに相当します。もう一つは、お肌に細かな穴を人工的に開けてやり、傷の治癒という正常皮膚の回復力を利用する方法です。ダーマローラーといって機械的に細かな穴をあける方法や、レーザーを用いるフラクセル、ラジオ波を用いるマトリックスRFなどの種類があります。次回はそれぞれの治療の具体的な方法、長所と短所などをお話しましょう。

 

 

 

 

 

Copyright © 2010, Kobayashi Medical Clinic All rights reserved.