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  IPLでこんなこともできる  
     
 

 IPL(フォトフェイシャル)を使うと、お肌のシミやくすみ、そばかすをきれいにできることをお話してきました。強い光を利用して、皮膚に傷をつけることなく原因であるメラニン色素を取り除いてくれます。このIPLはその他にもいろいろな目的に応用することができます。

 一つは赤みのあるニキビの治療。ニキビは皮脂腺の過剰な分泌と毛穴の詰まり、ニキビ菌の感染という一連のできごとが原因です。ニキビの治療薬はこのいずれかのプロセスに働きます。例えば、レチン系の塗り薬(ディファリンなど)は皮膚の代謝を良くして毛穴を詰まりにくくします。抗菌剤のベンゾイル酸(クレアラシルなど)や抗生物質(ミノマイシンなど)はニキビ菌の増殖を抑えます。

 IPLで照射される可視光線のうち、特定の短い波長の青色の光にはニキビ菌を殺す効果があります。ニキビ菌は青い光に弱いのです。中でもアミノレブリン酸という光感作薬を用いる Photodynamic Therapy(PDT)は、難治性のニキビによく効くとされています。さらに光と同時にラジオ波(RF)と呼ばれる特別なエネルギーをあてるIPLでは(フォトフェイシャルRF)、皮脂の過剰な分泌の源である皮脂腺を小さくする効果もあります。ニキビの治療で使われるIPLは、通常のシミの治療と比べてずっと小さなエネルギーの照射ですみますので、痛みもほとんどありません。週一回の治療を続ければ、一般に数週間で効果がみられてきます。

 IPLのもう一つの応用は光脱毛です。毛根が反応しやすい特定の波長の強い光をあてることにより永久脱毛をすることができます。治療に伴う痛みもレーザー脱毛に比べて少なく、またレーザーの効きにくいうぶ毛にも効くとされています。数センチ四方のヘッドを脱毛したい部位に順に当てていきます。例えば、わきの下であれば片側10分程度で終了します。施術中に焦げた匂いがしますが、これは毛根が反応している確かな証拠です。一回の治療で十分な効果の得られる人もいれば、複数回の治療が必要な人もいます。術後のダウンタイムなどもあまりありません。

 IPLは可視光線をあてるだけの治療なのですが、うまく応用すればいろいろなお肌のトラブルを解決してくれます。まさに魔法の光といったところですね。

 

 

 

 

 

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