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  シミの治療:IPLってなに?  
     
 

 紫外線によるお肌のダメージの代表的なのが老人性色素班と呼ばれるシミです。放置すると、黒褐色のイボのような脂漏性角化症に進行してしまいます。老人性色素班に最適とされているのがIPL(Intense pulsed light)という治療です。いわゆるフォトフェイシャルという言葉は、IPLとほぼ同じものを指しています。IPLはもう一つの治療法であるレーザーとは別のものです。
IPLは一定の幅の波長の光エネルギーをお肌に照射します。この強い光がシミの原因となっているメラニン色素を破壊します。破壊された色素は皮膚の代謝に伴い、次第に表層に上がり脱落します。レーザーは単一の波長の強力な光を照射し、直後からシミが消失するところがIPLと異なります。

 老人性色素班の治療は、IPLがレーザーより好ましいとされています。まずIPLはレーザーと違って、皮膚の表面には原則的に傷がつきません。治療直後からお化粧もできます。またIPLにはシミばかりでなく、照射した範囲のお肌全体をきれいにする効果があります。くすみをとり、毛穴を小さくし、むだ毛を脱毛してくれます。さらにIPLにはいわゆる炎症後色素沈着(PIH)という副作用がまれです。これはレーザーによりPIHを起こしやすい敏感な肌を持つ日本人にとってとても大切なことです。

 IPLはヘッドと呼ばれる小さな四角の端子をお肌に順に当てていきます。強い痛みは無く、お肌でゴムを弾く感じがします。麻酔も必要ありません。全顔の治療はほぼ30分程度で終了します。治療に伴う不快感を和らげ火傷を予防するため、冷気をあてながら施術します。照射後にお肌のヒリヒリした感じやほてりを感じますが、アイスパックなどで容易に軽減され、翌日には消失します。IPL照射後数日経過するとシミは一時的に濃くなったようにみえますが、1週間もすると自然に脱落してきます。

 IPLは老人性色素班、脂漏性角化症の他、そばかすにも良く効きます。ただ、日本人に多い肝班と呼ばれるシミには気をつけなければなりません。安易にIPLを照射すると悪化してしまうこともあります。敏感なお肌の日本人の治療経験が豊かなドクターのオフィスで、しっかりとコンサルテーションを受けることがとても大切です。

 

 

 

 

 

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